2010年 09月 16日
それって誤認識ですよ? |
ある日、
カッフェについての話をしていたんですけど、
どうもおかしいな?って思ってワケを聞いたら、
以下のような認識でした。
①
エスプレッソマシンの位置がイタリア系では正面が客席に向かって置かれているが、
シアトル系ではマシンの背が見えるような置き方が多い。
イタリアのバリスタが技術を見せることに重点を置くのに対し、
シアトル系ではお客と対面してコミュニケーションを図ることに重きをおいている。
⇒完全に誤認識。
対話に重きをおかないイタリアのBaristaなんているの?
ラテン人ですよ?
イタリアで技術だけで食べているBaristaっていないでしょ。
むしろ技術を隠しているところもあるくらい。
②
それはイタリア系のバリスタが男性中心で専門家が多く、
シアトル系ではアルバイトや女性がのバリスタをするケースが多い、
という現象にも表れている。
⇒これも誤り。
対話の方向性の違いでの性差ではないです。
女性でもBaristaはいらっしゃいます。
でも、男性が多いのはそれくらい忙しい重労働なんですよ。
③
テイクアウトはイタリア系はほとんどないが、シアトル系ではかなり利用されている。
カップにおいてもイタリア系では陶器のカップだが、
シアトル系は紙やプラスチックのカップが多用されている。
⇒イタリアでテイクアウトしている光景も実はよくみかけます。
でも、注文するものがほとんどCaffe(エスプレッソ)なので、
手に持っている時間が多いワケではないです。
と、このような塩梅。
もちろん時代と共に移り変わっていくのは否めないし、
自分の認識が絶対に正しいなんて思わない・・・けど。
同業者の知り合いに、
こういう知識を持っている人がいると悲しくなります。
「イタリア系を批判してんの?」っていう感じにも思いますよ。
ちゃんと客観的に観て語ってるのですかねぇ??
ちょっと毒を吐きますが、
これじゃカフェ市場はちっともダメでしょう。
マクロ的に(大きな視野で)みても、
現時点での市場の拡大化より、競争をすることが最適ではないでしょう。
ラテアート(デザインカプチーノ)の有効性を、
どのように活かしてお客様の心をつかむか?をもっと考えるべき。
店舗でのサービス内容と利益も、
セミナーなどの講師による知識の享受も。
業態・業界の批判は簡単ですから。
でも、その分だけリスクも高いのも事実です。
コーヒーがカッフェに変化し、
趣味から嗜好品にかわっても、
更に日常品にとってかわることは難しいです。
もっと僕らがやってくことを大きくすることが大事なんだなって思います。
店舗ではもっとたくさんのお客様に楽しんでいただけるようにしたい。
もっと勉強し、イメージを高めていくこと、
能書きだけではなくきちんと実践しくいくこと。
10月からの講師業の準備に追われていたり、
店のスタッフの勉強会での資料内容の校正に時間をかけています。
それもこのカフェ市場を広げる為といえます。
仕事のやりがい・・・・ありすぎですよね!?
もう少し頑張れば、もう少しは良くなるでしょう!!
ノガタカズキ@Barista
by nogatattimo
| 2010-09-16 09:43