2010年 09月 30日
illy-ism |
illyの豆を触り初めてから4年半。
最初は、
「イリー??何ソレ?」
っていうくらいの認知でした。
『美味しい、美味しくない』っていうスタートではなかったです。
『知ってる・知らない』っていうスタートでした。
表参道のバールのグランドオープンのときに、
バリスタ候補生としてマシンメーカーのショールームに行って、
しっかり飲んだのが初めて。
エスプレッソの飲み方も知らないし、
どういうのが美味しいのか?もわからない。
でも、コーヒーチェーンで飲むそれとは全然違うものでした。
当時は表現方法もわからないから、
今となっては受けた衝撃の大きさしか記憶にないけど、
ドカーンと大きな音を立てていたような・・・。
そして、自分がマシンを初めて触ったときの「とまどい」は忘れられません。
蒸気の音がしたり、パチーンって音がしたり、ガチャガチャと音がしたり。
あのとき丁寧に教わっていなかったら、いまも続けてなかったかもしれません。
何度同じように扱っても、
同じように抽出しないし、美味しくない。
「何かおかしい、手品か?」と思って質問しちゃったほど(笑)
今ほど解説本も無かったし、触れるキッカケがなかったから当然なんだけども。
* * * * *
それから5年間でいろんな場所で働いたけども、illyを扱うお店ばかりでした。
「自信があるか?」
って聞かれたときに、illy以外は正直自信が無かったです。
他の豆を触る機会が無いですから。
でもその分、
illyを使っていろいろなクウォリティーのカフェについて考えることが多い。
まずイメージすることが好きになったし、
マシンなどの環境設定を変化させることも、
技術的なことで工夫することも難しいとは感じなくなってきました。
「いかに食材をつかいこなすか?」
Baristaの場合は豆をいかに使いこなせるか!?が重要です。
そして、それをキープし続けられるか。
一番大事なのは、飲む人が何を求めているかを感じることや気付くこと。
こちらから何か提案するのは信用されてからでも遅くないと思います。
「illy」っていう言葉・ワードを聞いたときに、
たくさんの人の顔が浮かぶようになれば良いなと思います。
可能性は∞(無限大)だから。
ノガタカズキ@Barista e director
by nogatattimo
| 2010-09-30 10:02